エルネスティーネ ~時空を超える乙女
16歳のエルネスティーネは婚約者の屋敷の前にいた。
いや、それ以前の記憶が酷く曖昧で、覚えているのは扉の前。
その日彼女は婚約者からの初めての呼び出しにより訪ねれば、婚約者の私室の奥の部屋より漏れ聞こえる不審な音と声。
無垢なエルネスティーネは婚約者の浮気を初めて知ってしまう。
浮気相手との行為を見てショックを受けるエルネスティーネ。
一晩考え抜いた出した彼女の答えは愛する者の前で死を選ぶ事。
花嫁衣装に身を包み、最高の笑顔を彼に贈ったと同時にバルコニーより身を投げた。
死んだ――――と思ったのだが目覚めて見れば身体は7歳のエルネスティーネのものだった。
アレは夢、それとも現実?
夢にしては余りにも生々しく、現実にしては何処かふわふわとした感じのする体験。
混乱したままのエルネスティーネに考える時間は与えて貰えないままに7歳の時間は動き出した。
これは時間の巻き戻り、それとも別の何かなのだろうか。
エルネスティーネは動く。
とりあえずは悲しい恋を回避する為に。
また新しい自分を見つける為に……。
『さようなら、どうぞお幸せに……』の改稿版です。
出来る限り分かり易くエルの世界を知って頂きたい為に執筆しました。
最終話は『さようなら……』と同じ時期に更新したいと思います。
そして設定はやはりゆるふわです。
どうぞ宜しくお願いします。
いや、それ以前の記憶が酷く曖昧で、覚えているのは扉の前。
その日彼女は婚約者からの初めての呼び出しにより訪ねれば、婚約者の私室の奥の部屋より漏れ聞こえる不審な音と声。
無垢なエルネスティーネは婚約者の浮気を初めて知ってしまう。
浮気相手との行為を見てショックを受けるエルネスティーネ。
一晩考え抜いた出した彼女の答えは愛する者の前で死を選ぶ事。
花嫁衣装に身を包み、最高の笑顔を彼に贈ったと同時にバルコニーより身を投げた。
死んだ――――と思ったのだが目覚めて見れば身体は7歳のエルネスティーネのものだった。
アレは夢、それとも現実?
夢にしては余りにも生々しく、現実にしては何処かふわふわとした感じのする体験。
混乱したままのエルネスティーネに考える時間は与えて貰えないままに7歳の時間は動き出した。
これは時間の巻き戻り、それとも別の何かなのだろうか。
エルネスティーネは動く。
とりあえずは悲しい恋を回避する為に。
また新しい自分を見つける為に……。
『さようなら、どうぞお幸せに……』の改稿版です。
出来る限り分かり易くエルの世界を知って頂きたい為に執筆しました。
最終話は『さようなら……』と同じ時期に更新したいと思います。
そして設定はやはりゆるふわです。
どうぞ宜しくお願いします。
あなたにおすすめの小説
幼馴染の次期公爵の子を身籠りました
「別れてほしいんです」
そう言って私は彼の元を離れた。
彼は知らない。私のお腹には彼と私の子がいることを。
あなたに迷惑がかかるので、あなたの前を去ることに決めました。
そして、私はこの子を一人で立派に育ててみせます。
さようなら、ずっと好きな人。
そう誓ったはずなのに……。
従順な婚約者の辞め方
「君のためを思って言っているんだよ」
公爵令息ディートリヒは、今日も婚約者のリゼットに優しく微笑みかける。
家柄も容姿も申し分なく、誰に対しても紳士的な彼は、社交界でも評判の好青年だった。少々不出来な婚約者を根気よく指導し、何があっても見捨てない。その献身的な姿は、周囲から羨望の眼差しを向けられていた。
けれど、リゼットにとって、その優しさほど恐ろしいものはなかった。
公爵家との婚約は、家族と領民の生活を守るため、決して解消できないものだった。どれほど理不尽な扱いを受けても、彼女は微笑み、謝罪し、従順な婚約者を演じ続けるしかない。
そんなリゼットを、ディートリヒは誰よりも自分を愛する健気な女性だと信じて疑わなかった。
彼女が何を考え、何を望んでいるのか、一度も尋ねたことがないままに。
そろそろ家族の犠牲になるのは終わりにします。
美しくて優秀で完璧な姉アラベルのために引き立て役でいた妹のシルヴィ。今は評判が悪くなってしまったとしても、姉が王家に嫁いだあとで元に戻せばいいと我慢していたけれど、何年たっても姉が王太子の婚約者に選ばれることはなかった。姉は王太子妃に、自分は公爵家を継げばいいと言い聞かされてきたけれど、このままではその立場もあやしい。家族のためにと自分だけ我慢してきた私に手を差しのべてくれたのは、魔術研究所の所長でもある王弟、レオナール様だった。
嫁は血族ではないので系図に載せないと言われたので、系図の筆記人も辞めさせていただきます
「系図に名を残せるのは、血のつながった者だけよ」
結婚して三年目の秋。
伯爵家の系図の更新の日、義母は、私の名を「同居人」の欄へ移した。
夫のヘクトルは頷き、ペンを置いた。
「筆記は、いつもどおり君が頼むよ。奉納の儀の支度もね」
家族の居場所が欲しくて嫁いだ三年間。
私は、無償で、一門すべての系図と相続台帳を書き続けてきた。
その夜、私は、王立系図院へ、筆記人の辞任届を出した。
私を迎えたのは、無表情な院長レオポルトと、
「この字を、三年間、ずっと探していました」という、思いがけない一言。
一方、私のいなくなった伯爵家では、台帳の書式が誰にも読めず、
奉納の儀の期限が、刻一刻と迫っていた。
系図が提出されなければ、一門の継承権は、すべて失効する。
儀式まで、あと三十日。
「泣いて縋られても困る」と婚約破棄されたので、仕返しに犬猿の公爵へ求婚したら、恋人役のはずが本気で妬かれました
「君が僕を好きなのは分かっている。でも、泣いて縋られても困る」
別の女性を隣に立たせ、夜会で婚約破棄を告げたフェルナン。
彼は伯爵令嬢レオニーが傷つくことより、自分を追って騒ぎを起こすことを心配していた。
泣くとしても、あなたの前だけはご免だ。
踵を返したレオニーの前にいたのは、顔を合わせれば言い合いになるベルクール公爵だった。
「私と結婚していただけませんか」
思わず口にした求婚を、公爵は笑って受け入れる。
そのまま手を取られ、元婚約者の目の前で踊ることに。
二人きりになって明かした、仕返しのための求婚。
公爵はそれも承知で、三週間後の大夜会まで婚約者を演じると約束した。
手を取るのも、顔を近づけるのも、彼は少しもためらわない。
言い返しても笑って返してくる彼といると、レオニーも言葉を飲まずに笑えた。
ところが、元婚約者を妬かせるために口づけを頼んだ時、公爵は初めて拒む。
恋人のふりなら、あんなに上手だったのに。
どうして、その口づけだけは駄目なのか。
もう一度会いたいと思う理由が、いつの間にか仕返しではなくなっていく。
犬猿の二人が偽の婚約から始める、全6話の恋愛短編。ハッピーエンド。
『お前が運命の番だなんて最悪だ』と言われたので、魔女に愛を消してもらいました
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。
愛人の宝石を鑑定しろと夫に命じられました。では、「盗品」と記載します
「イヴェット、この首飾りを鑑定してくれ。贈り物にふさわしい額をつけてな」
夫が私の作業台へ連れてきたのは、愛人だった。
彼女の胸元には、金の花びらに囲まれた青い石が揺れている。
石の奥を覗いた私は、息を呑んだ。
小さな白い点の並び。結婚前、私が帳面に描き残した特徴と同じだった。
一週間前、夫は母の首飾りを売ったと告げた。
買い手はもう遠方だと。名前も売却の記録も、教えてはもらえなかった。
それなのに、母の石は愛人への贈り物に作り替えられていた。
「妻の物なら家の物だ」
私の形見を奪い、今度は私の署名で贈り物に箔をつけるつもりらしい。
私は婚前の帳面を開き、新しい枠を作った工房へ照会する。
力を貸してくれたのは、以前から私の仕事を認めてくれていた宝飾商だった。
母の思い出に言葉が詰まっても、彼は結論を急かさず、私の話を聞いてくれた。
夫が客を集め、愛人への贈り物を誇る披露会。
そこで鑑定結果を告げるのは、私だ。
母の形見も、私の仕事も、あなたの物ではありません。
自分の名で事実を書いた妻が、形見と仕事を取り戻し、新しい恋を選ぶ物語。
全6話・ハッピーエンド。
【完結】「君には帰る場所があるだろう」と夫に言われたので、もう戻るつもりはありません
伯爵夫人リネットは、夫が幼なじみの女性を屋敷に迎え、自分の居場所まで譲るよう求めてきたことに失望する。
「君には帰る場所があるだろう」
――その言葉を受け、リネットは夫に見切りをつけて離縁を決意した。
実家に戻った彼女は、昔から親交のある隣領の伯爵コンラートと再会する。
実は彼は、長年リネットに想いを寄せていた。
新しい仕事に挑戦し、自分らしさを取り戻していくリネット。
一方、彼女を失った元夫は、ようやくその存在の大きさに気づくが、もう遅い。
今度こそ自分の意思で幸せを選ぶ、令嬢の新たな恋物語。
この作品は感想を受け付けておりません。