桜はもう枯れた。

ー目を閉じれば、
 瞼の底には桜色が広がった。


昭和のとある町に、
甘い物が好きで、野花が好きで、野良猫や犬には自分のご飯を分け与えるほど優しくて、皆に馬鹿にされる女の子がいた。
13軒目のお店をクビにされた彼女は、ひょんな事から、あるお子供の、世話係を押し付けられることになった。
これは、温かで、優しくて、でも辛くて、桜色の、私の記憶だ。
24hポイント 0pt
小説 36,002 位 / 36,002件 キャラ文芸 979 位 / 979件