インナーカラー
人口が少ない山奥に住む蒼馬は、
電車に乗って学校へ向かっていた。
貸切状態の車内で降りる駅に着くまで
眠りにつくと、普段滅多に夢を見ない彼が
妙にリアルな夢を見る。
いつも誰も乗車しない、夢裡駅。
ドアが閉まる直前に女子高生、
緋心が乗ってきた。
緋心はとても可愛らしく、綺麗で、
ボブに真っ赤なインナーカラーが
似合う美少女。
自ら名乗り、友達になろうと
至近距離まで近付いてきた緋心からは
嗅いだことのない血生臭さが漂い、
蒼馬は飛び起きる。
目を覚ますとそこは夢裡駅。
ドアが閉まる直前、夢のままの緋心が
誰も乗車しないはずの駅から乗ってきた。
名前も見た目も夢に見たままの
彼女には血生臭さなど一切なく、
蒼馬は一目惚れしてしまう。
同じクラスに転校してきた緋心。
ただの悪夢だと蓋を閉めた蒼馬だが、
彼女のインナーカラーが色落ちした頃、
あの匂いを現実でも嗅ぐことに
なってしまう。
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