涙が宝石になるって、知らなかったんですか?
由緒正しき伯爵家の息女、エリザベスは涙が宝石になるという性質を祖父から受け継いだ。
この体質を受け継いだ者は古くから大変重宝され、爵位の高い家の嫡男と結ばせる決まりがあったため、血族同士で作った子供だったため冷遇されていたエリザベスは手のひらを返したように優遇されるようになる。
そこで、今までの状況を大変好んでいたエリザベスの妹・マロニアは面白くないと思い、エリザベスの婚約者に近づいた。
宝石のように美しく生まれたエリザベスは、いつも気高く潔く、椿のような在り方をした。
美しい女が好きだったエリザベスの婚約者は、それはそれはエリザベスを愛でていたが、必死に自分の気を引こうとするマロニアもまた、エリザベスには到底叶わないが、愛らしい容姿をしていた。
そこでエリザベスの婚約者は、一度きりの関係ならなってもいいとマロニアの誘いに乗ってしまう。
◇◇◇◇◇
「私は宝石よ。跪きなさい。頭が高いわ」
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