頭の緩い殿下は、どうやら私の財産を独り占めできると思っているらしいので、ぶん殴ることにした。
イゼッタは女公爵である。
まだ十七歳と若い彼女は、二年前に家族が他界してしまい実家であるバーンズ公爵家の当主となった。
王太子ナルシスと婚約をしたのは、それからすぐのこと。
十歳年上の次期国王候補は、隣国との国境沿いにある自由貿易地域によく出かけては数週間も戻らない日々。
ナルシスはその街にある公営カジノでギャンブルに熱を上げていた。
対戦相手は隣国の若き不動産王。
やがてすべてを巻き上げられた彼は、借金のカタとして婚約者であるイゼッタを差し出すことを認めてしまい……。
他の投稿サイトでも掲載しています。
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