婚約破棄されたSEと、恋を捨てた美術教師は恋をしないはずだった
「あなたは欠陥品なのよ」その一言で、陽斗は感情を手放した。
「もう飽きた」その言葉で、美術教師の詩織は色彩を見失う。
すべてを失った二人は、神戸の坂道で出会う。
そして、「恋にはしない」と決めたまま、隣に立つ関係を選んだ。
物語は詩織と陽斗、二つの視点が交互に語られていく。
同じ出来事でさえ、二人の中ではわずかに形を変え、重なることはない。
それでも、ずれ続ける記録の中で、手放せなかったものだけが、
ゆっくりと輪郭を帯びていく。
これは、戻らないものを抱えたまま、それでもなお隣にいることを選んだ、二人の物語。
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一日三回更新。
0820、1220、2020に予約投稿済みです