レディ・ヴィエラは揺るがない
公爵令嬢ヴィエラ・ル・ルナリエ・グラディアスは、王族すら意に介さない最強の女。
そんな彼女が唯一心を許すのは、伯爵令息ロアン・ノア・ストーンリッジだけだった。
「ロアン。お前に栄誉を与えてあげる」
伯爵令息であるロアン・ノア・ストーンリッジにとって、公爵令嬢であるヴィエラ・ル・ルナリエ・グラディアスの言葉は絶対だ。
この世で最も美しく、最も高潔で、最も敬愛を抱かれる、グラディアス公爵家の末っ子にして愛すべき強者。
『美しきもの』を愛でる『女神』の如き彼女は自身の感性と心に非常に忠実で、決して揺るがず、折れず、負けたりしない。
──このフワフワとしたタンポポの綿毛のような男、ロアン以外には。
「お前、私以外の女をエスコートするつもり?」
「お前が望むものはすべて私が叶えてあげるわ。その程度の力が私にないとでも?」
「本当にバカね。例えお前より条件のいい男が目の前に現れても、私は『お前を選ぶ』と言っているのよ」
これは、王族すら意に介さない女がただ一人の青年にだけ愛情を捧げる、純愛ラブストーリー。
「ヴィー、第一王子殿下がいるけど、挨拶しなくていいの?」
「私の視界に入っていなければいないのと同じよ」
「そっかあ。じゃあ、しょうがないね」
※これは、幼い子供たちが多くの人と出会い、愛情を知り、それぞれの道を見つけて大人になるまでを辿る物語です。
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