死に戻った夏の日に。もう一度『ただいま』を

 高校生・悠は小説家を目指していた。
 しかし悠に小説を書く才能はなく。文芸部の後輩の才能に打ちひしがれる日々を送っていた。

 そんなある日。悠と後輩は『悪魔』が出るという神社を訪れることにした。悪魔を信じているわけではないが、小説のネタになりそうだったからだ。

 長い長い階段を上り、悠が神社で出会ったのは悪魔――ではなく、不思議な雰囲気を纏った少女だった。

 流されるまま少女に自作小説を読ませる悠。自分が書いた小説を楽しそうに読む少女を目にして、悠は思い出す。自分は誰かに読んでもらうために小説を書いていたのではないかと。

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