星と花
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小学校四年生の時、親友の千冬が突然転校してしまう事を知ったなずな。
卒業式であげようと思っていた手作りのオルゴールを今すぐ渡したいと、雑貨屋「星と花」の店主である青に頼むが、まだ完成していないと断られる。そして、大人になった十年後に、またここで会おうと千冬と約束する。
十年後、両親の円満離婚に納得のいかないなずなは家を飛び出し、青と姉の住む雑貨屋「星と花」にバイトをしながら居候していた。
ある日、挙動不審な男が店にやってきて、なずなは大事なオルゴールを売ってしまう。気が付いた時にはすでに遅く落ち込んでいた。そんな中、突然幼馴染の春一が一緒に住むことになり、幸先の不安を感じて落ち込むけれど、春一にも「星と花」へ来た理由があって──
十年越しに繋がっていく友情と恋。それぞれ事情を抱えた四人の短い夏の物語。
だいぶん時間がかかってしまいましたが、最後まで読ませていただきました。
それぞれが十年の時間をかけて、いろいろと歩み始めるお話でしたね。
悲しいことも辛いこともありましたが、最後には前を向けていたのは良かったと思います。
個人的には千冬がいなくなってからのそれぞれの気持ちをもう少し見たかったかなぁとは思いましたが、でもそうしていたら蛇足だったのかもしれませんね。言葉にしないからこその気持ちもあるので、いろいろ想像してみたいと思います。
楽しませていただきました。
ありがとうございました。
十年という月日を越えて繋がっていく四人の男女の物語。
月日とともに、それぞれが持つ優しさが繋がっていく物語でもあるなと思いました。
印象に残ったのは東京進出の頃に、
なずなが春一の成長を目の前で見ながら
自分は一人じゃ生きていけない、自分は頑張っていることあったかな、と自問自答するところがあるのですが
三人だって一人じゃ生きていけないし、
三人にとってなずなという存在がいたからみんなが繋がった部分もあって
それをなずなが気づけたらいいのになって思いました。
春一から思いを伝えてもらい、なずなが一人じゃないって気づけたとき
千冬から教えてもらった幸せは隣り合わせにあるということを思い出す場面もすごく印象的。
主題であるオルゴールもそうであるように
長い時間を越えて誰かのもとへと繋がっていくことに気づけたとき、微笑ましくこちらも気持ちになれます。
りろさんの描く場面場面の色使いがすごく綺麗で夕陽や海の情景が浮かんでくる作者の優しさまで伝わってくる物語です。
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