私の功績を奪った王太子殿下、もうあなたのためには働きません ~敵国の冷徹将軍に正当評価されて、なぜか溺愛されています~
「君はリリアーヌの補佐をよくやってくれた」
決裂寸前だった隣国との交渉を成立させたのは、公爵令嬢セレスティアだった。それなのに、祝いの場で称えられたのは婚約者である王太子アルベルトの幼なじみ、リリアーヌ。
何年も王国の外交と財政を陰で支えてきたセレスティアの功績は、いつも誰かのものになる。それでも王国のためと耐えてきたけれど、国を危うくする決定に異を唱えた彼女に、王太子は言い放った。
「僕に救われた恩を忘れたのか」
――感謝と服従は違う。
婚約を解消し、すべてを置いて王国を去ったセレスティアに手を差し伸べたのは、かつて交渉の席で何度も渡り合った敵国の冷徹将軍レオンハルトだった。
「あなたの仕事を、あなたの名前で残せる場所を用意する」
敵国で実力を正当に認められ、自分の意思で生き始めた彼女に、冷静なはずの将軍はなぜか甘くて――。
一方、彼女を失った王国では、少しずつ綻びが広がり始めていた。
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「僕に救われた恩を忘れたのか」
――感謝と服従は違う。
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「あなたの仕事を、あなたの名前で残せる場所を用意する」
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