新井林忠正 奮闘抄

新井林忠正は藩同士で約束していた、近隣の姫の元へと婿入りをしたばかりだった。
 しかしその藩はとんでもない貧乏藩で、忠正は早速に難題にぶち当たってしまう。その上、夫婦となった姫は純粋で愛らしかったが、如何せん、多少頭の発達の遅れた姫で、やりきれない事この上ない。
 忠正は貧乏くじを引かされたと内心の憤りを抑えつつ、執務に励むのだった。
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