まじないとのろいと

とある山村に白髪の金の瞳の娘が生まれた
彼女は齢三歳になった時
私は“聖女”なのと言った
その言葉通り、癒しの力を持ち、彼女の家の辺りから緑が芽吹き畑は肥え木の実は実り枯れた井戸が復活した

素晴らしいことだと村人は褒め讃えた

聖女に目覚めた幼女はサン
その時サンは我が母のお腹に語りかけた

あなたは黒髪赤い眼で生まれて来る
あなたは誰にも“優しく”しないといけないの
“優しくしない”と“死んでしまう”の

それは“のろい”
母親はすぐに気付いたが
父親は“予言”だと喜んだ

そしてサンは妹が産まれる直前に自分に盲信的な父親を連れ立って王都の神殿へと旅立った

生まれ落ちた子の名はムン
予言の通り黒髪赤眼の可愛らしい女の子であった

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