追放された香り係令嬢は、呪われ辺境伯に大切にされる 〜薬草園を整えていただけなのに、神獣も騎士団も私を離してくれません〜
「君のような地味な女は、聖女のそばにふさわしくない」
王都神殿で薬草園の下働きをしていたリリアは、婚約者にそう告げられ、冤罪を着せられて追放される。
誰にも必要とされないと思っていた彼女を拾ったのは、呪われた辺境古城を守る騎士団長ノアだった。
古城では騎士たちが悪夢に苦しみ、孤児院では子どもたちが眠れず、薬草園は枯れ果てていた。
リリアは傷ついた心を抱えたまま、香草茶を淹れ、薬草を植え、少しずつ古城の暮らしを整えていく。
すると、眠れなかった子どもが笑い、騎士たちの呪いが薄れ、白銀の神獣がリリアにだけ甘えてきて――。
「君は役立たずなんかじゃない。ここにいてほしい」
不器用な辺境騎士団長に大切にされながら、リリアは自分の価値を取り戻していく。
一方、彼女を追い出した王都神殿では、聖香が腐り始めていた。
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