外れスキル《言語理解》で追放された商社マン、共通語のない異世界で交易商会を作る 〜誰も読めない異国の文字が、俺には全部金になる〜
「誰も読めない異国の文字が、俺には商売の種に見える」
勇者召喚に巻き込まれた三十八歳の商社マン・佐伯浩司。
若者たちが《聖剣術》や《炎神魔法》を授かる中、彼に与えられたのは《言語理解》だけだった。
「召喚の会話補助と変わらない外れスキル」
そう判断された浩司は王都を追われ、国境町ラグナへ送られる。
だが、この異世界には共通語がない。
国が違えば、挨拶や数字は使えても、荷札、契約書に書かれた細かな条件までは理解できない。
三日以内に雇い主を見つけなければ町を追い出される浩司――コウは、潰れかけのカルヴァン商会で、誰にも読めなかった異国の荷札を読み解く。
危険な種麦の保管条件を見抜き、押しつけられた粗塩に希少な白晶塩が含まれていることを突き止め、相手が用意した契約書で商会の権利を守る。
剣も魔法も使えない。戦えば弱い。
それでも、元専門商社の海外営業として培った契約、物流、価格交渉、信用をつなぐ力ならある。
若き商会主エレナ、獣人の護衛シア、御者のマルクと共に、止められた荷車を国境の外へ向け、共通語のない国々を結ぶ交易商会を築いていく。
これは、外れ扱いされたおっさんが、言葉と商売で国境を越え、どの国にも属さず、どの国にも必要とされる交易商人へ成り上がる物語。
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