伝説の勇者(仮)の道具屋ライフ
勇者の証である《戦勇の紋章(ブレイブ・スティグマ)》。七歳の時に、この紋章が発現したヴァル=ブルーイットは、以来ずっと、伝説の勇者として世界の謎を解き明かすことを夢見てきた。
そして、迎えた十六歳の誕生日。ヴァルは王様からの勅令により王城へ召集される。ついに勇者として旅立つ時が来たと喜び勇んで玉座の間へ赴くヴァルだったが、そこで王様から言い渡されたのは街の道具屋を営めということだった。
旅立ちの許しをもらうことができず道具屋の店主をやらされることになったヴァルは、納得がいかない。他の冒険者や街の子供たちからは、勇者のくせに道具屋をやっていることをからかわれ、目を移すと幼馴染でヴァルと同じく紋章を授かったアメリア=レッドストーンが勇者として大活躍している。ヴァルは置かれている現状にフラストレーションを募らせていった。
けれど、同じく幼馴染で宿屋の看板娘であるリズ=サンデー、教会でシスターをやっているアンナ=グニールといった街の人々との触れ合いを通して、ヴァルは少しずつ誰かの笑顔のために生きる喜びを見出していく。
それでも、ヴァルは勇者として旅立つ夢を捨てされない。「で小さい頃に見た夢を二人で追いたい」と願うアメリアと、「勇者じゃなくても、傍にいてくれるだけで嬉しい」と素直な気持ちをぶつけてくるリズ。二人の幼馴染の想いにも触れ、ヴァルの心は揺れ動く。
そんな矢先、お城が襲撃されるという大きな事件が起こる。事件の首謀者は、元勇者のミルザ=ブラックスター。かつて、たった一度の失敗で勇者の地位をはく奪されたミルザは、今の自分に不満を持っているヴァルに「自分と共に来い」と誘いをかける。
しかし、ヴァルはその誘いを断り、ミルザと対峙。見事ミルザとの勝負に勝利をおさめ、その功績から勇者としての旅立ちを認められるが、ヴァルはもうしばらくこの街で道具屋をやることを選択する。
そして、迎えた十六歳の誕生日。ヴァルは王様からの勅令により王城へ召集される。ついに勇者として旅立つ時が来たと喜び勇んで玉座の間へ赴くヴァルだったが、そこで王様から言い渡されたのは街の道具屋を営めということだった。
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