読切短編 予感、解約済み

『あなたの直感、売りませんか。月額三千円。』
電車の中吊り広告を見て、私はその場で登録した。どうせ当たりもしない第六感なら、売れるなら売ってしまえばいい。
翌朝から、何も感じなくなった。
胸騒ぎがない。虫の知らせがない。根拠のない確信が、ない。静かで、楽で——そして少しずつ、何かが削れていった。
解約しようとしたとき、画面にこう表示された。
『解約手続きを続けるには、有効な予感の提示が必要です。』
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