わたくし、売られた妻ですので。

リュネット・サルペントは商家の娘だった。
ある日、夫のダルネス男爵に「お前を売りに出す」と宣言されてしまう。

『婚姻は神聖なもの・神の定めた半身と生きねばならない』の教えのもと、離縁の赦されないこの国で、婚姻関係を終わらせたい手段としての「妻売り」は、女にとって”不名誉の烙印”だ。

”尽くして来たのに裏切られた“。
孤立無援の中で反撃の機会を伺うリュネットに、手を差し伸べた男が一人。彼女は伯爵・クルードと手を組むことを決意する。


 リュネットが選ぶ未来とは?
 そして、彼女の運命を切り開く鍵とは──?

 裏切りと復讐の先に芽生える恋と再生の物語。
 「わたくし、売られた妻ですので」
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