平安の代筆女房は、恋文の嘘を知っている
「あなたが心を寄せたその言葉は、私が書きました」
平安の都。姫君の恋文を代筆する女房・小萩は、公達・頼雅からの返歌に、自分自身が慰められてしまう。
けれど、同じ歌を添えた恋文が、別の姫にも届いていた。
偽りの文を追うほどに、小萩自身も隠せなくなる。
姫の名で書いた言葉に、自分の心を混ぜていたことを――。
恋文の謎と、名乗れない恋が交差する平安恋愛ミステリー。
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