家を焼かれた商家の娘のわたしは、仇の伯爵家に成り代わり、内側から静かに喰らっていく。証拠はいつも、夏の『打ち水』が洗い流してくれる
商会を焼かれ、家族を奪われた、商家の娘のわたし――ミレーユ。
わたしは、家を滅ぼした仇の伯爵家に、ひとり、またひとりと"成り代わり"、内側から、静かに、喰らっていく。
誰かを、そっと"入れ替えた"あとの証拠は、いつも、夏の打ち水が、涼やかに、洗い流してくれる。
――そんなある日。
この地を征服した、敵国の王が、なぜか、伯爵令嬢のわたしを、見初めてしまいました。
けれど、その王だけが。
にっこり微笑むわたしの、名前も、顔も、"本物ではない"ことに、ただ一人、気づいて——面白そうに、笑ったのです。
※ヒロイン自身が"黒幕"の、ざまぁ×溺愛のお話です。二人にとっては、最初から最後までハッピーエンドです。
※ほの暗いホラー風味(成り代わりの静かな狂気)とざまぁがありますが、ヒロインは絶対に傷つかず、征服王に共犯として深く愛されて幸せなままの物語です。幽霊やお化けは出ません。
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