佐伯くんと高槻さん
研究室の給湯室では、ときどき物が消える。
消えた物のかわりに残されるのは、妙に古風で説教じみた一枚の付箋だけだった。
博士課程二年の佐伯は、それを「給湯室の主」の仕業だと言い出す。高槻はただの悪戯だと思っていたが、新しいウォーターサーバーが導入された日を境に、給湯室の空気は明らかに変わり始める。
古い電気ポットは沈黙し、ウォーターサーバーには不穏な付箋が貼られ、研究室の日常は少しずつ奇妙な方向へずれていく。
消えた物のかわりに残されるのは、妙に古風で説教じみた一枚の付箋だけだった。
博士課程二年の佐伯は、それを「給湯室の主」の仕業だと言い出す。高槻はただの悪戯だと思っていたが、新しいウォーターサーバーが導入された日を境に、給湯室の空気は明らかに変わり始める。
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