宵待保育園
高校卒業後、働かずにゲームばかりしていた悠斗。
ある日、母親から三千万円の借用書を突きつけられ、「働くか、内臓を売るか」と迫られた彼は、日が沈むと開く妖の子ども専門の「宵待保育園」で働くことになる。
泳げない河童。百の目すべてが近視の百目。大声を出せない鬼。変化が苦手な子狐。驚くと固まるぬりかべ。そして、予言を最後まで口にすると死んでしまう件の子。
問題だらけの園児たちに振り回されながら、悠斗は彼らの苦手と向き合い、少しずつ「できること」を見つけていく。
そんなある夜、件の子が毎晩伝えていた一文字が、ひとつの言葉へと繋がり始める。
これは、何者にもなれないと思っていた青年と、苦手を抱えた妖の子どもたちが、自分にできることを見つける物語。
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