飾るのが面倒で素のまま生きていたら、《ヴェリタス》の日に辺境伯に求婚されました
創世神ヴェリタスが千年ぶりに降した呪い《真実の鏡》。
一日一回、全国民の左手甲が光り、その瞬間の姿が王都広場の神鏡に
等身大で投影される。化粧も、猫被りも、密会も、すべて筒抜け。
社交界は崩壊し、完璧令嬢たちは次々と表舞台から消えていった。
そんな中、公爵令嬢リゼット・ヴァン・モンフォールだけは
無傷で日々を過ごしていた。
化粧はコスパが悪い。猫被りは表情筋が疲れる。
最初から、晒されて困る「裏の顔」など何もなかった。
神鏡に映る彼女は、いつもクッキーを齧り、ソファに寝転がっている。
広場の野次馬は今日も笑う。「平常運転だな」と。
しかし、五年前の婚約破棄以来、虚飾を憎んで王都を捨てた
辺境伯アルセン・ド・ノルディアは、神鏡越しに彼女を見て確信する。
――この令嬢こそ、自分が五年前に出会いたかった女性だ、と。
虚飾の世界で、ただ一人「素」を貫いた令嬢と、
彼女だけを真実と認めた冷徹な辺境伯の、静かな求愛物語。
※婚約破棄ざまぁ/溺愛/ハッピーエンド確約/短編完結
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