見えない明日に揺れる僕たちは
ある日、転校生でやってきた柴崎彩夏はいきなり佑から学力1位を奪った。圧倒的な存在に気圧された佑は「どこの高校を目指すんだ?」と彩夏に聞くと、彼女は笑みを浮かべながら「私、高校には行かないんだ」と言った。
彼女が高校進学を選択しない理由には、幼い頃から追い続けている夢があった。その夢を叶えるために彼女もまた完璧であろうとしていた。
その夢を知り、佑は当初は自分と似ている存在と思っていた彩夏に「自分にないもの」を感じ、佑自身もまた新しい自分になるために動き始める
物語に登場する「文武両道の主人公」と言うと現実離れした王子様のような人物のイメージがありますが、本作の主人公・佑は文武両道でありながら葛藤を抱えているのがリアルだなと思いました。
それでいて素敵な面をたくさん持っています。
彩夏に一位を取られて動揺しつつも時には彩夏の力になり、親への説得を手伝う。
文化祭のダンスステージ直前に行方不明になった彩夏を探すために「オレはこの学校で一番足が速い」と言い切る。
そりゃこんなカッコいいんだもん。絵理沙も好きになるよ!と妙なところで納得してしまいました笑
勉強、部活、仲間、恋、将来の夢。青春期の輝きがギュッと詰まったような作品でした。
(余談ですが、モーグラというアプリの名称が好きです)
佑が彩夏の転校してきたことによって、自分と向き合い、葛藤して、行動を起こしていく姿がすごくリアルに伝わってきました。富山弁を話す幼なじみたちとの深い関係性も素敵だし、文化祭のダンスでハプニングもありましたが、みんながみんなのことを考えているのがすごくじんときました。
もうすぐ完結でしょうか。無事に彩夏は母に認められることが出来るのか、最後まで楽しませていただきます!
第5章の横浜編を読み終えたところですが、展開にワクワクしております!
成績で負かされた彩夏にコンプレックスを刺激された佑くんが、彩夏を追って横浜まで行ってしまう行動力や、彼女の主戦場を目撃してからの心境の変化がとても瑞々しくて、眩しいです。
ライバルの関係性がどう変わっていくのか、楽しみにしています。
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