手のひらの魚
私は、繰り返し、同じ夢を見る。
それは手のひらに掬いあげた小さな魚。
―わかってる、手の中に捕まえたままでは、魚は死んでしまう。触れていたくても、魚には私の肌は熱すぎる―
わかってた、本当は―
それでも、ずっと一緒だと、信じていたかった。
ある王国の、王太子と公爵令嬢の婚約破棄の物語。
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