麗しの王子殿下は今日も私を睨みつける。

「王子殿下の運命の相手を占いで決めるそうだから、レオーネ、あなたが選ばれるかもしれないわよ」

伯母の一声で連れて行かれた王宮広場にはたくさんの若い女の子たちで溢れかえっていた。
そしてバルコニーに立つのは麗しい王子様。

──あの、王子様……何故睨むんですか?
人違いに決まってるからそんなに怒らないでよぉ!


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