約束の聖女

ロージィは夜毎に同じ夢を見る。    

夢の中で、ロージィは第一王子の婚約者で、聖女だった。  
手入れのされていない銀の髪を足下まで長く伸ばし、冷たい泉の中で祈りを捧げる。  
常に暗い石の部屋に閉じ込められ、必要な時に王族や貴族にひたすら祈りと治癒を強いられる夢。  
高額な奉納金と引き換えに治癒の魔法をかけ、祈りを捧げ「国のために」「王家のために」と休む間もなく働かされるのだ。    
だが、彼女が力を使えば使うほど、周囲の目は冷たく、欲深く光っていく。もっとよこせ、もっと働けと陰のような手が迫ってくる。  やがて疲れ果てた自分がベッドに横たわる瞬間、王子が嘲笑うのだ。

「聖女は国のために死ぬのが役目だろう?」  


いや、そんな役目いりません。
全力で逃げますとも!

そんなロージィを守ろうとする訳ありの元騎士と、これまた訳ありの木こりの逃亡劇。

最終的にロージィが選ぶのは、聖女か、自由か。

※暴力や流産のシーンがちらっと出てきます。苦手な方はお気をつけください。

完結まで予約投稿しています。全部で十二話。完結は8月30日の予定。
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