悪女は婚約解消を狙う

「ビリョーク様」
「ララージャ、会いたかった」

侯爵家の子息は、婚約者令嬢ではない少女との距離が近かった。

婚約者に会いに来ているはずのビリョークは、婚約者の屋敷に隠されている少女ララージャと過ごし、当の婚約者ヒルデの顔を見ぬまま帰ることはよくあった。

「ララージャ…婚約者を君に変更してもらうように、当主に話そうと思う」

ララージャは目を輝かせていた。

「ヒルデと、婚約解消を?そして、私と…?」

ビリョークはララージャを抱きしめて、力強く頷いた。




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