死は終わりじゃない、救いだ。
──「死」は誰に対しても平等だ。
過去…ああ、この場合は私の“前世”の事ですね。
前世、私は日本人女性でした……“でした”と言うのは今はこの『終わりなき蒼(エターナルブルースカイ)』…前世の私としては間違うことなく「異世界」と呼べる不思議世界です。
…だって、妖精が空を飛んでいるんですよ!?
精霊と酒盛りするドワーフに、天使と悪魔がワルツを踊る空中庭園…そこは、今世の私の実家──王城の王族専用プライベートエリア。
…今だって私の足元に伏して眠る真っ白毛並み──神獣フェンリルの「真白」は私にとってはペット…まあ、本人は護衛?番犬?のつもりのようですが。
…前世私は病死した薄幸の美少女、だったようです。
6歳までは普通に家族と過ごしていたはず…それが、それ以降は穴空きで……最期の瞬間の自責と後悔と…“ああ、これで楽になれるのね”と言った安堵にも似た救いの念。
脳死が言い渡された次の瞬間には──この異世界・エターナルブルースカイにある一つの王国、その第6王女として生を受けました。
白髪赤目の美少女…それも異国風の顔立ち、華奢な手足、少し高めのアニメボイス…とても可愛く自分の声ではないかのような錯覚を未だにしています!
14歳のアリアロード・ブルーメナス・アクアブルーが今の「私」です。
アクアブルー王国は建国1000年の節目、建国記念日の祝いのパーティー…その最中に──ふわり、と“迷い人”がお城の応接間(メインホール)に現れました。
その“迷い人”の庇護者として私が彼の家庭教師となる、だなんて……人生とは、転生王女としては…些か波瀾万丈でありますね、今世は。
過去…ああ、この場合は私の“前世”の事ですね。
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