吸血鬼は姫にはならない。
これは現代日本で普通にエルフやドーワフーや吸血鬼なんかがいる世界…
吸血鬼の“少女”は芸能界に君臨していた。
「…姫にはならない、と言ってるでしょう?バカなの、あなた」
蔑んだ眼差しで睥睨される男は必死だ。
「そうは仰有らずにどうか!!」
スッ、と部屋の壁に埋め込まれた“非常用”のボタン。
ポチッと押して途端にけたたましい“ジリリリッ”と鳴り響く警報音。
「え?え?ええ!?ちょ、ちょ、おま──待て」
「…不法侵入者、お縄に付け。」
にっこりと微笑む少女の赤い瞳が冷然と煌めく。
少女──リリス・スカーレットは吸血鬼だが、別に王族でもましてや“貴族階級”にいるような家の生まれではない。
…ごく普通の吸血鬼の一人でしかない。
これはそんな彼女が没落仕掛けている某公爵家の家令から養女に来ないか、と誘われ断りモデルに女優に舞台にと忙しく日々をこなすお話。
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・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
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