楽茶碗
あらすじ
明の朝廷の下級役人・鄭建は、宰相による皇子の殺害を目撃してしまったために追われる身となり、家族を皆殺しにされて日本に逃亡した。
逃亡先の京都で焼き物作りを始め、妻子を得て新たな人生を送るようになる。
その一子、長次郎は天下一の茶人、千利休に感化されて茶碗作りに天賦の才を開花させる。
千利休は長次郎の茶碗を「今焼茶碗」と称し、諸大名、貴顕、富豪に高額で売りさばき長次郎にも多くの富がもたらせる。
しかし、長次郎は自由な創作を千利休に禁じられ、その鬱憤から遊女にのめり込み、やがて過度の飲酒で心身を壊して亡くなる。
残された長次郎の妻りゆ、は幾多の苦難を重ねながら家を支え、兄の協力を得て後代に続く楽茶碗の名流、「楽家」を遺すのだった。
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