夫よ!殺しに行くから待ってろよ!~VRゲーム内にて夫をキルしに行く話~
VR技術が生活に溶け込み、一人一台の「ヘルメット型デバイス」を所有するのが当たり前となった時代。
満を持して配信された本格VRMMORPG『エイドス』の開始日は、田舎町のマンションで暮らすゲーム好き夫婦にとっても、祭りの始まりになるはずだった。
しかし、ログインした先で待っていたのは、予想外のシステム仕様。
「開始地点は完全ランダム」「キャラメイクも変更不能の運ガチャ」
その結果、自分は夫と数千キロも離れた絶望的な見知らぬ土地に放り出されてしまう。
人付き合いが苦手な自分は、ひとり心細さに震えていた。
けれど、そんな自分の不安をよそに、陽キャな夫は現地でさっさと仲間を作り、連日パーティープレイに明け暮れる日々。
現実の夕飯時ですら、会話の内容は『エイドス』の自慢話ばかり。挙句の果てには「約束があるから」と、自分を置いてさっさとゲームの世界へ消えていく。
「……あいつ、自分のこと、忘れてないか?」
放置され、蔑ろにされ、溜まりに溜まった鬱憤が、ついに限界を超えた。
さらに、自分が引き当てたのは「隠し切れないほど目立つ激レアアバター」。
目立ちたくない陰キャな自分は、ローブで深く顔を隠し、静かに武器を取る。
目的はただ一つ。広大なマップの遙か彼方にいる、あの「クソ夫」の喉元に刃を叩き込むこと。
これは、愛想を尽かした妻が、孤独なソロ旅の果てに夫をプレイヤーキル(PK)しに行くまでの、復讐と執念の冒険記録である。
他サイトにも投稿してます。
満を持して配信された本格VRMMORPG『エイドス』の開始日は、田舎町のマンションで暮らすゲーム好き夫婦にとっても、祭りの始まりになるはずだった。
しかし、ログインした先で待っていたのは、予想外のシステム仕様。
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その結果、自分は夫と数千キロも離れた絶望的な見知らぬ土地に放り出されてしまう。
人付き合いが苦手な自分は、ひとり心細さに震えていた。
けれど、そんな自分の不安をよそに、陽キャな夫は現地でさっさと仲間を作り、連日パーティープレイに明け暮れる日々。
現実の夕飯時ですら、会話の内容は『エイドス』の自慢話ばかり。挙句の果てには「約束があるから」と、自分を置いてさっさとゲームの世界へ消えていく。
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目立ちたくない陰キャな自分は、ローブで深く顔を隠し、静かに武器を取る。
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