バロックミラーズ ~仮想世界で生きて死ぬ~
VROS(ヴァーチャルリアリティオンラインサービス)。高速回線を利用した仮想世界体験が最大の娯楽市場となって以降、多くの企業が競争を繰り広げ無数の世界が生み出されてきたが、『それ』が姿を現してたった一年で全てがサービス終了に追い込まれた。謎の企業、謎のシステム、謎のテクノロジー。他とは一線を画す、現実よりもリアルとすら評される仮想世界――『バロックミラーズ』は登場から20年経った今、娯楽を超えて社会機能の一部として振る舞っていた。専用接続デバイスによって踏み入れることが出来るこの仮想世界を、現在では世界のほとんど全ての人間が利用している。人が大勢集まればビジネスが生まれ、その中には他者に蔑まれる類いのものも当然現れた。安い賃減でこき使われる底辺労働者、通称『蠅=フライ』。天涯孤独な少年は生きるため、フライとして仮想世界で刀を振るう。
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