白と黒の物語
白と黒――。
世界には、二つの国が存在していた。
白の国の民は、か弱い肉体と引き換えに、万物を操る神秘の力「魔法」を授かり。
黒の国の民は、魔法を持たぬ代わりに、人の限界を超えた強靭な肉体を授かった。
異なる力を持つ二つの国は、互いに足りないものを補いながら、長きに渡る平和を築いていた。
しかし、その均衡はある日、突然崩れ去る。
両国の代表として選ばれた少年と少女。 黒の国最強の戦士である、真っ直ぐで負けず嫌いな少年。
白の国最強の魔法使いである、美しく聡明な少女。
幼い頃から何度も戦い、何度も少女に敗れてきた少年は、最後の勝負でついに想いを告げる。
「俺が勝ったら……結婚してくれ」
だが、その瞬間――世界を創った神が現れる。
神は告げる。
「お前たちは、互いを滅ぼすための器を与えた」
一年以内に相手の国を滅ぼせ。
さもなくば――白も黒も、すべて消し去る。
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