異世界かわいた
「この世界が嫌なら――来る?」
中学二年生の奏斗は、ネットで知り合った同い年の少女・夏希と初めて会う。彼女との待ち合わせ場所は、ある噂が囁かれる危険な場所だった。
そこで地面を見つめ、「かわいた」と唱えるだけで辿り着く世界。そこへ足を踏み入れた者は、二度と元の世界へ帰れないかもしれない。
妹をいじめで亡くした過去を抱える奏斗は、夏希を巻き込まないよう必死に止める。しかし彼女もまた、「こんな世界がもう嫌なんだ」と悲しみを抱えていた。
それぞれが心に傷を負い、現実から逃れたいと願う二人が選んだのは、誰も知らない異世界への扉だった。
これは、絶望の先で本当の「生きる意味」を探す、少年少女の物語。
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