位置について

初めて見たとき、天使だと思った。

だが、その“美しさ”は、彼自身を壊す理由でもあった。

芸能界を去り、美大生として再出発した神谷真人。
教育実習の日々の中で、少しずつ日常を取り戻していくはずだった。
――あの日、地下鉄で倒れるまでは。

偶然出会った青年・晃。
その出会いをきっかけに、真人の止まっていた時間が、わずかに動き出す。

だが、遠ざけたはずの過去は、静かにその輪郭を取り戻していく。

見えない傷と、忘れたい記憶。

吉凶悔吝の苦しみのなかで、真人が手を伸ばした先にいるのは誰なのか。

見えない傷と、忘れたい記憶。

これは、“触れること”の責任と救済を描く物語。

【作者より】
BLではない。魂が共鳴するようなブロマンスが書きたいんだ! というパッションを詰め込みました。

19万字という長旅ですが、ジブリ愛を叫びながら作ったキャラ弁を食べるような気持ちで、お気軽に手に取っていただければ幸いです。
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