二ーグディロスト

世界で1番大きな樹、二ーグディ。ヒトが生まれる遥か古から存在するその樹は、崇拝され、そしてそれが廃れるのに十分な時を生きた。
全てを忘れたヒトたちは、その木についに手をかけた。
燃え上がった樹の炎は、ひと月の間消えることがなかったが…やがてその大きな姿は根元まで灰になった。
それから数日後、灰の下から現れたのは、ヒトならざる者だった。
ヒトの踏み入ったことのない世界がそこにはあった。
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