『最弱スキルで追放されたけど、結果だけなぜか最強扱い!? 王女も魔王の娘も惚れてきて、因果がバグってます』
「──カイル、おまえ、今日からパーティ抜けてくれ」
仲間と信じた幼なじみ(クソイケメン)の一言で、俺の人生は底辺へと叩き落とされた。
戦闘も回復も支援もできない、ハズレスキル《因果律干渉(カオスリンク)》──
“結果を先に決めて、あとから無理やり原因をねじ込む”という意味不明な能力。
当然、誰もその真価を理解しない。俺自身すらも。
だが、追放されてからの俺の人生は、なぜかおかしい。
倒したはずの魔獣が自滅してたり、転んだだけで王女様を膝枕したり、
石を投げたら爆発してボスを倒したり……いや、待って、なんで俺だけ伝説になってるの!?
「……あなた、不思議な匂いがする。夜風と蜜柑……運命のひと、かしら?」
──え? 王女様?
そのうえ、
「兄上……やっと会えました!」と抱きついてくるのは、魔王の娘(物理)だった。
そして今日もスライムの少女が「ぴとっ♡」と俺に張り付いている。
どいつもこいつも距離感おかしくないか!? 恋愛フラグも因果も、なんかバグってない!?
平凡を望んだはずの俺は、いつの間にか“結果だけ最強”の黒の王子にされていた──
だけどまぁ、転んだ先にヒロインが待ってるなら……ちょっとだけ悪くないかもしれない。
──誤解、奇跡、そして恋が、因果をねじまげて走り出す。
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