『時の止まった人生が、動いて 愛を捧ぐ』 ――悪役令嬢に、さよならを告げた日
公爵令嬢アンネマリーは、
王国の中で最も理不尽な形で、婚約者を失った。
奪ったのは、婚約者の父である国王。
命令で国王の愛人にされ、家族に見捨てられ、
そして、王子アンドレ――かつての婚約者だった人は、妹と婚約した。
逃げられない場所で、声も上げられないまま、
誰もがそれぞれの役割を演じ続けていた。
愛とは、忠義とは、正しさとは。
静かに狂った王宮で、ただ確かなのは、痛みだけだった。
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