雲間の別鶴

時は巡り人も変わるが、炎に身を焦がす蛾のごとく、汝はただ恋に悶えよ――。
「うんかんのべっかく」。いにしえの中国、盛唐の時代。宮城の奥深く人の通わぬ陰鬱たる池のほとりで、若い女官の木蘭(もくらん)は美貌の宦官の悲恋を聞かされ、また同室の臈たけた女官から、愛について手習いを受ける。そして、自らの出生と宮城との因縁を知った木蘭の前に、ある悲劇が――。
男と女、男と男、女と女、時を越えて絡み合うそれぞれの愛のかたち。
女性の同性愛的描写、また男性の同性愛についての言及がありますが、どちらも軽いものです。
なお、表紙も作者が描いております。

第5回歴史・時代小説大賞にエントリーしています。応援よろしくお願いいたします。

「小説家になろう」「カクヨム」「マグネットマクロリンク」「セルバンテス」との重複掲載です。
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