やり直したい過去小説一覧

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商店街の中に、ひっそりとたたずむ創業110年にもなる古書店――記憶堂書店。 普通の古本屋だが、ある秘密を抱えていた。 パサッ。本が落ちる音がして、三代目店主、柊木龍臣は床を見る。 今日も「記憶の本」が突如現れて、床に落ちた。 記憶堂は、その人の「記憶の本」を用いて、強く後悔している過去の「選ばなかったもう一つの道」を見せてくれる、不思議な場所だった。 「本が落ちたわ」 記憶堂に住み着く幽霊、あずみは龍臣に抱き付きながらそう伝える。 昔の赤い袴にリボンで髪を結っている姿のあずみは、龍臣に好意を寄せていた。 しかし、龍臣はあずみの声が聞こえて、会話ができるのに、姿を見ることが出来なかった。 反面、記憶堂にいつも来る龍臣の幼馴染みの高校生、修也はその姿を見ることが出来ていた。 記憶堂に「記憶の本」をもとめてやってくる人を案内していく中で、修也の過去やあずみの過去も複雑に絡んできていた。 あずみに微かな想いを寄せていた龍臣はーーー……。 ※ベリーズカフェ、野いちごにも掲載中
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文字数 107,607 最終更新日 2023.01.09 登録日 2022.12.28
2020年10月。とある地方都市で、スーパーで働きながらアパートで独り暮らしている桐原多恵に、離れて暮らす息子の守から七十歳の誕生日プレゼントが届いた。プレゼントの中味は、研究者をしている守がVRの技術を駆使して開発した、これまでの人生の「過去の一日」へ旅することができるというゴーグルだった。 多恵はこのゴーグルを使って、今でも悔いが残り、どうしてもやり直したいと思っていた五十年前の「あの日」に行くことを決意した。
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文字数 10,633 最終更新日 2022.07.18 登録日 2022.07.17
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