捨て身の愛小説一覧

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恋愛 完結 短編
その王子は人の心を読める力を持っていた。 優しい顔をして、王子を利用しようと考えているだけの両親や友人・知人。常に自分を良く見せたいだけの令嬢たちの醜い心が見えてしまう。 それ故に何もかもが退屈に感じていた王子にとって、それはほんの暇潰しでしかなかった。 王族としての奉仕活動の一環で訪れた、とあるボロボロの孤児院。擦り寄ってきた少女の世話をしてやった。 「おうじさま、またきてね」 心からの純粋な笑顔が眩しくて、なんだか悪い気はしなくて。 何度か足を運び、少女と言葉を交わした。 そのうちに王子は気づき始める。 孤児の少女に自分が強く惹かれていること、そして彼女が類稀なる聖女であること。 そしてこの想いが、決して叶わぬものだということに。 ※小説家になろう、カクヨムに重複投稿しています。
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文字数 18,091 最終更新日 2024.01.02 登録日 2024.01.02
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