現代怪異譚 小説一覧
2
件
1
人気アイドルとして華やかな表舞台に立ちながら、人知れず彷徨える魂の声を聞く青年、清良(きよら)。彼の歌声は魂を癒やし浄化する力を持つが、時にその優しさは通用しない。
一方、都心の裏路地にひっそりと佇む「夜鴉堂」を営むのは、警察や法律が介入できない「人ならざる」トラブルを専門に扱う茨木(いばらき)。彼は冷徹な「裁き」と、個性豊かな妖怪たちを使い、悪しきものを容赦なく断ち切る。
座敷童子のいたずら、そして人の憎悪が生み出した悪霊による「廃人化」事件。清良の歌声だけでは届かない闇、茨木の裁きだけでは救えない悲しみ。真逆の能力を持つ二人は、互いの「正義」に葛藤しながらも、否応なく協力していくことになる。これは、光と影、歌声と裁き、そして人間と妖怪が織りなす、奇妙で心温まる現代怪異譚である。
文字数 15,325
最終更新日 2025.06.19
登録日 2025.06.19
2
件