ファンタジー セレブ小説一覧
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「マリアニタ、お前のような貧相な体の女とは婚約破棄だ」
両親にいじめられ満足に食事もとらせてもらえずオズボーン男爵家の仕事は全ておしつけられてきた私は
確かに貧相な体です。
「俺様は真実の愛に目覚めた」
「僕はお前の妹のキャサドラのように肉付きのいい女が好きなんだ」
両親と妹に殺されそうになったので、夜行バスに乗り東京に逃げ出しました。
逃げてきたのはいいけれどお金がなく困っていたのですが、
見るからに金持ってます感あるイケメンが襲われていてました。
なんで弱いのに馬鹿みたいに趣味の悪い高級時計や高い服を着たがるのでしょうか。
襲ってくれと言ってるようなものじゃないですか、馬鹿なんでしょうね。
なんて笑っていたら「助けてくれたら20万円やるから助けろ」と言われ、
100万ぐらいくれよなんて思いながらもとにかくお金に困っていたので助けました。
「君細いし可愛いな」
「俺の好みだ。女はお前ぐらい細くないと俺はたたない」
「貴方は見るからに馬鹿だけど容姿はいいわね」
私は馬鹿な金持ちイケメンに愛されて六本木セレブ妻になりました。
両親と妹は私がいなくなった事で収入が激減し借金して困っているそうです。
それ私に何か関係ありますか?
「借金で殺されそうなんだ。助けてくれ。今までお前をいじめてきた事は謝る」
「はぁ?なんで私が貴方達を助けないといけないのかしら」
「今まで私をいじめてきて、それで助けてくれですか」
「謝れば許されるとでも思ってるのかしら」
今更謝ってももう遅い。
文字数 6,967
最終更新日 2021.07.22
登録日 2021.02.11
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