ライト文芸 城下町 小説一覧

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ライト文芸 連載中 長編
喫茶くぬぎには,毎朝8時半に来る老大工がいる。 昼前に本を持ってくる,元教師の女性がいる。 夕方5時に,無口な中年男が来る。 『このまちに,湯気が立つ』で,光とじいじが「内側」で生きていた時間を,「外側」から見ていた人たちがいた。 この作品は,その人たちの話だ。 じいじのコーヒーが,どんな味だったか。 光の声が,どう変わっていったか。 じいじの手が,いつ,震え始めたか。 誰も,口にしなかった。 でも,見ていた。 毎日,見ていた。 カウンターの端に座った老大工は,じいじの手の変化に,秋に気づく。 窓際のテーブルで本を開く元教師の女性は,光の声が月ごとに戻っていくのを,聞き続ける。 右から2番目の席の無口な男は,孫娘のトレーを持つ手首が変わった日を,覚えている。 『このまちに,湯気が立つ』と同じ時間軸の上に,この作品はある。 同じ石畳を,同じ朝に,別の人間が歩いていた。 同じコーヒーの香りを,別の場所で嗅いでいた。 じいじが逝って,光が1人で店を開けるようになってから,また,それぞれが来た。 「じいじさんの味がする」と,元教師の女性は言った。 涙を,拭かなかった。 城下町の喫茶くぬぎで,人々が見ていたもの。 感じていたもの。 声にしなかったもの。 『このまちに,湯気が立つ』の,もう一つの物語。
24h.ポイント 285pt
小説 5,560 位 / 220,539件 ライト文芸 72 位 / 9,079件
文字数 3,033 最終更新日 2026.04.12 登録日 2026.04.11
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ライト文芸 連載中 長編 R15
びわ色の土塀が続く古い城下町。木立に囲まれたもみじの洋館「メープルホテル」 異国が混ざり合う街で びわ色の古都、もみじの洋館 お茶の香りと、西洋の風と、十五年だけ存在した幻のホテル 「兄の親友」へのひたむきな想いを抱えた少女。 凍る大地からの帰還兵を待っていたのは、戦後の光を放つ「メープルホテル」と、変わった故郷、そしてずっと変わらぬびわ色の道だった。 誰を愛し、誰と生き、誰を永遠の記憶に刻むのか。
24h.ポイント 342pt
小説 4,603 位 / 220,539件 ライト文芸 52 位 / 9,079件
文字数 49,580 最終更新日 2026.04.12 登録日 2026.03.24
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