ライト文芸 復活小説一覧

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 ある日、気がついたら、スマートフォンに『復活ラヂオ』という名前のアプリが入っていた。全く入れた覚えはなかった。でも、酔いに任せてアプリを入れたのかもしれない。  ラジオなんて、最近は全く聴いていない。それどころか、音楽もドラマもニュースも。今を語るものには、何にも触れていない。あの日からオレは、何をすれば良いのか、何がしたいのか、自分のことが全く分からなくなった。だから、手持ち無沙汰に酒を飲んだ。  そんな自堕落な生活に染まり始めて、幾日も経った頃、珍しく頭がクリアになった時があった。何処かへ行きたい気分だった。着の身着のまま、部屋の外へと出て見ると、外の世界は、思いの外、明るかった。  自分の思っていた世界との違いに思わず心を動かされる。もしかしたら、世界は、自分が思っていたものとは、違うのかも知れない。そう思い立つと、離れていたメディアに触れてみようという気になった。  スマートフォンを取り出し、入れた覚えのない『復活ラヂオ』をスタートさせる。そのチャンネルから流れできたのは、機械じみた、男とも女とも分からない、感情のない不思議な声だった。
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文字数 8,214 最終更新日 2022.09.10 登録日 2022.09.03
プロレス界に世間を虜にしたプロレスラー・ゴールデンタイガー(柴山翔)がいた。 人気、実力ともに絶頂だった十年前、柴山に悲劇の女神が微笑んだ。父親が認知症に なり施設に。最高のライバルであるザ・イーグルの試合中の事故死・・・そして、 ゴールデンタイガーの封印・・・・。自堕落な生活を送るようになり、妻・節子は 二歳の息子・翼を連れて家を出ていってしまう。 柴山も生活を立て直す為に、建設会社で新たなスタートを切っており、翼も、も う十二歳になっていた。裕太という親友がいた、ザ・イーグルの息子だ! 翼がゴールデンタイガーの息子であることを二人は知らかった。 運命の悪戯か・・・ある日、裕太は義父の部屋で【ゴールデンタイガーが抱いて いる息子・翼の写真】を見つけてしまう。ゴールデンタイガーにより引き裂かれた 友情に怒りを覚えた裕太は、ゴールデンタイガーに、翼に復讐を決意する。 「息子が・・・翼がイジメに!」 息子に降りかかる災いを知った柴山のとった行動は・・・・。翼は、裕太は学校 のヒーローで、負けるのが分かっていて立ち向かうなんて馬鹿げてる、という息子 に柴山が身を持って教えることとは・・・。 「勝てるから闘うんじゃない。負けてもその後に何かがあるから闘うんだ!」 柴山はゴールデンタイガーでの復帰を決意する。果たして、柴山の思いは翼に通 じるのか?
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文字数 77,542 最終更新日 2019.05.12 登録日 2019.05.12
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