「引け目を感じる」の検索結果
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『抱き枕:月額五万円』。ピアニストとして飼われていた彼方(21)は、耳が突然聞こえなくなり、飼い主の家を自ら飛び出す。約七ヶ月間の放浪の末、所持金が尽きた彼方は出会い系のゲイサイトで同い年のジンと名乗る青年の募集を見つけメッセージを送る。
どうせ会えないだろうと、首を吊るためのロープを購入し、ジンが住む山梨県八ヶ岳に彼方は向かう。ジンとは無事に出会えたものの彼は無愛想な猟師で、ゲイではない彼方に最初かなり高圧的だった。
身体を提供することが出来ず、家から去ろうとすると、なぜか、手料理で彼方をもてなし、攻められるのが苦手なら、俺が受け身になってやろうか?という提案までしてきて……。不器用ながらも精一杯気遣ってくれるジンに惹かれていく彼方だが、好きという感情を覚えれば覚えるほど、引け目を感じるようになる。
なぜなら、彼方は両親の顔も知らないどころか、自分の誕生日や名字すらも分からないからだ。
文字数 174,170
最終更新日 2022.07.31
登録日 2022.05.31
──運命はこの手の中に。
死神ヒュプノスのティコは全ての任を終え、死を迎えるのみだった。しかし『休暇を消化しなければ他の死神に示しがつかない』とホムンクルスのパンドラに極東の南端の島へ送られる。
紺碧の海を渋々と眺めつつ過ごしているとペテン師マルチェロに出会う。
「俺のパートナーになってよ」
「犯罪の片棒を担げって? ごめんだ」
ティコは断るがマルチェロとの賭けに負け、彼に付き纏われる日々を送る事になる。
マルチェロは後を追いかけ回しつつも紳士らしくエスコートをするがティコはそれが気に喰わない。彼女は『女性』として扱われるのを嫌がった。
しかしある事件を境にティコはマルチェロに距離を許すようになる。
隣を許し、心地良いと想う半面『私のマーク』に対して引け目を感じるティコ。
それを薄々と感じ取るマルチェロ。
死は二人を分かつのだろうか?
【ランゲルハンス島奇譚シリーズ】
・ランゲルハンス島奇譚(1)「天使は瞳を閉じて」
・ランゲルハンス島奇譚 幕間(1)「天使と悪魔」
・ランゲルハンス島奇譚 外伝(1)「バンビとガラスの女神」←当作品
・ランゲルハンス島奇譚(2)「シラノ・ド・ベルジュラックは眠らない(上)」
・ランゲルハンス島奇譚(3)「シラノ・ド・ベルジュラックは眠らない(下)」
・ランゲルハンス島奇譚 外伝(2)「もう一人の天使」
以上の順でご覧になるとより楽しめるかと思います。
*「小説家になろう」「カクヨム」「セルバンテス」でも掲載して居ります。
文字数 117,192
最終更新日 2020.01.21
登録日 2020.01.21
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