「手紙 映画」の検索結果

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青春 完結 短編 R18
1980年代後半。 映画好きの大学生・加瀬弘人(ヒロト)は、映画雑誌の文通コーナーに応募したところ採用され、ぼちぼちと申し込みの手紙が届くようになるが、どれもピンと来ない。 そんな中、文章の末尾に「M」とだけ書かれた差出人不明のハガキがしばしば届くようになる。簡潔だが妙に印象に残る内容が気になっていたが、住所も名前も分からず、返事を書くこともできずにいた。 10通目に差出人から「会いたい」ことをにおわせる内容のはがきが届く。 「M」視点で書いたものも後ほど公開予定です。
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文字数 14,095 最終更新日 2024.05.07 登録日 2024.05.07
 恋愛ドラマや映画を見て、その世界が壊れていく姿を夢想するのが好きな高校一年生の内気な在川悠。平凡な日常に辟易していたある日、「大声大会」で城下優里という強気な同級生が、祭りの悪口を叫び始める。城下優里が気になり始めた在川。  高校二年生で彼女と同じクラスになり、二人は会話を交わすようになった。楽しい時間が過ぎるが、なんでもストレートに言いすぎてしまう優里は虐められるようになり、引き篭もってしまう。心配した在川は彼女の家を度々訪ねるようになり、二人は親密な関係となっていく。他の人との会話では得られないようなことを彼女が告げるたびに、在川は彼女が好きになるのだった。 しかし冬休みに入ったある日、優里に貸していたDVDに彼女が傷をつけていたことを知り喧嘩してしまう。以後絶縁状態に。優里以外に友達も話し相手もいない在川は精神的に追い詰められ、生活は徐々に廃れていく。  高校三年生の秋には、夢と現実の区別も曖昧になっていった。ある日、優里の引きこもりが長引いている理由は、優里の言葉でメンツをつぶされた男たちが優里に毎日嫌がらせの手紙を送っていたからだと知る。優里を慰めなくてはと思い優里の家に向かうが、優里はその少し前の日、自殺していた。DVDの傷も、優里が在川に出した最後のSOSだったのだ。在川は生きる希望を無くし、自殺しようとする。 引き留めにきた母に、在川は「城下さんのところに行くんだ」と告げる。だが母は恐ろしいものを見る目で、「城下さんって誰? そんな人はいないのよ」と答えた。学校にも、近所にも、城下優里という人物は存在しなかった。城下優里は、長年引き篭もっている在川が空想のなかで作った人物で、だからこそ在川に都合のよい存在だった。  在川は狂ったように笑いながら、また一歩死へと歩みを進めるのだった。
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小説 185,524 位 / 185,524件 現代文学 7,772 位 / 7,772件
文字数 37,334 最終更新日 2020.06.04 登録日 2020.06.04
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