「1868年」の検索結果
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極北の地にひっそりと浮かぶ島国、アラグレシア皇帝国。
そこは豊かな自然と多くの民族と文化が集う楽園のような大陸国であった。
皇暦1814年、この国に侵略者と呼ぶべき存在が現れた。
彼らは元から人々を病に陥れる事で知られていたが、ある日を境に
人間に寄生しては
人間を化物に変え
人間を喰らい暮らすようになった。
それから彼らは「はらのむし」
と呼ばれるようになった。
この「はらのむし」たちの襲来を受け、皇帝国は陸上国防軍、通称陸軍を結成し
はらのむしに対抗してきた。
それから約50年がたった皇暦1868年、皇帝国は徐々に平和を取り戻し、島を出て行く人間も減った。
しかし、「はらのむし」が人を喰らう事件は度々起こっていた。
そんな中、皇帝国に1人の男が現れた。
彼らは人々にこう呼ばれた。
「はらのむしつかい」
文字数 2,055
最終更新日 2020.02.16
登録日 2020.02.16
時は慶応四年(1868年)。
大政奉還が行われたにも関わらず、迫る官軍の影に江戸の人々は怯え、一部の武士は上野寛永寺に立てこもって徹底抗戦の構えを見せている。
若き御家人・能谷桑二郎も又、上野へ行く意思を固めていた。
吉原へ一晩泊り、馴染みの遊女・汐路と熱い一時を過ごしたのも、この世の未練を断ち切る為だ。
翌朝、郭を出た桑二郎は、旧知の武士・戸倉伊助が「田吾作」と名乗る奇妙な女衒相手に往来で刀を抜き、手も足も出ない光景を目の当たりにする。
長い六尺棒を豪快に振るう田吾作の動きは何処か薩摩・示現流を彷彿させるもので、もしや密偵か、と勘繰る桑二郎。
伊助の仇を打つ名目で田吾作に喧嘩を売るものの、二人の戦いの行方は、汐路を巻き込み、彼の想定とは違う方向へ進んでいくのだった……。
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文字数 10,549
最終更新日 2022.09.29
登録日 2022.09.26
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