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んー……みなの者、いつもうちのお話を聞いてくれてありがとな。
今日はな、とっても可愛くて不思議な童話のお話を持ってきたんじゃ!
タイトルは『もこもこ犬』!
雨上がりのあぜ道でな、るいちゃんという小さな女の子が、黄色いカッパを着て、青い長靴をパシャパシャ鳴らしながらお散歩しておったんじゃ。
大きな黄色い傘を引きずりながら歩いていくと……道の真ん中に、とっても大きくてまあるい「水たまり」があったんよ。
そっと覗き込んでみたらな、なんと水たまりの中に、ここにはないはずの『古くて立派な白い洋館』と『きらきら輝く大きな虹』が映っておったんじゃ!
(蘭花と薄花が「姫様! 水たまりの中には、とっても可愛らしい“白いもこもこのワンちゃん”も映っていたそうでございますよ!」って耳元で教えてくれたんよ)
スズメやカタツムリも見守る中で、いったいどんな不思議で素敵なお話が始まるのか……想像するだけでワクワクしてくるのう!
……あ、牧玄。水たまりを見て「冷たくて美味そうな水じゃな」とか言うて飲み干そうとするでないぞ? あれは不思議な世界へつながる大事な水たまりなんじゃからな!
心があたたかくなる、とっても愛らしい童話じゃから、みなの者もぜひ読んでみてほしいんよ。
それじゃあ、よろしく頼むな!
文字数 10,772
最終更新日 2026.10.06
登録日 2026.09.08
赤と金の灯りが揺れる宮中。豪奢な広間の中央で、女帝・天華が腕を広げた瞬間、空気がピシッと固まる。「自然に全部できるんよ。」その自信満々の宣言に、官吏たちは目を丸くし、汗を浮かべ、誰もが心の中で「また始まったんよ……」と叫ぶ。
笑天宮は本来、初代皇帝の「人々が笑って暮らせる国」という穏やかな理念から始まった。自然体の御政、無理をしない暮らし。それがこの国の基本だった。しかし天華はその精神を盛大に誤解し、「自然に税が集まるんよ」と砂糖袋を山積みにし、「自然に治安が良くなるんよ」と門を全開にするなど、豪華な宮殿を舞台に次々と予想外の御政を繰り出す。
そんな天華を止めるのは、静の圧をまとった殿・琴雪、深読みが暴走する殿・蘭花、そして常識を守ろうと奮闘する静策の三人。彼らが一歩動けば世界がズレる。琴雪の静かな一言が場を凍らせ、蘭花の深読みが事態を複雑にし、静策の常識が逆に混乱を呼ぶ。豪奢な宮殿の静けさと、キャラの表情が生むズレのギャップが、笑天宮の日常をどんどん奇妙な方向へ転がしていく。
本作は古装時代の空気と掛け合いを中心に描く宮中コメディ。
なお、本作は「小説家になろう」にて先行配信中。
アルファポリス版は追従更新ですが、
挿絵は最新追加となります。
文字数 153,667
最終更新日 2026.10.05
登録日 2026.07.07
白石の庭・儀庭は、昭華王城の中でただ一つ、
若い娘たちが自由に使える庭とされとる。
朝霞街からの風がそよぐその庭では、
庭っ娘たちが毎朝ゆるりと騒ぎを起こすんよ。
前髪が言うことを聞かんかったり、
玉露珠の香りが強すぎたり、
かばんの中身が勝手に増えたり、
挨拶を聞き間違えたり、
科挙の答えが全部ずれたり——
昭華の朝は、静と騒ぎが同時に芽吹く。
中心におるのは、心文化の継承者・芳華。
天然で、優しくて、ちょっと抜けとるけど、
庭っ娘たちの心をふわっと整えてくれる存在なんよ。
雨の日は白雨廊で、晴れの日は白石の庭で、
六文化(詩・色・舞・深読み・静・心)が
毎日ちょっとずつ暴走する。
文字数 108,132
最終更新日 2026.10.05
登録日 2026.07.11
ライバルの令嬢が詠んだ美しい詩に、主人公の優雅な書が重なったその一枚の紙。それはまるで、最初から一つの同じ魂が生み出した美術品のようだった。
ほんの数刻前、二人はお互いの父親の派閥をめぐって、青い火花を散らすような口論をしていたはずなのに。
「……悔しいけれど、やっぱりあなたの文字は素晴らしいわね」
ライバルの令嬢が、ふっと皮肉げに、けれどどこか嬉しそうに微笑んだ。
周りの貴族たちが「実務派の娘と、芸術派の娘が、こんな奇跡のような作品を作るなんて」とヒソヒソ囁き合う中で、二人は静かに視線を交わした。
このとき、二人はまだ知らなかった。
自分たちのこの「筆」が、やがて国を揺るがす大きな事件に巻き込まれていくことを――。
文字数 12,578
最終更新日 2026.10.03
登録日 2026.09.05
「あーあ、お勉強ばっかりじゃ退屈じゃん! どっか面白いとこへ冒険に行こうやぁ、秋月〜!」
東の市場から南の広場まで、今日も地方都市を元気に駆け回る沈秋月(しん・しゅうげつ)と李明蘭(り・めいらん)。
退屈な書塾を抜け出しては、町で起きる小さな謎や落とし物事件に首を突っ込む二人だったが、秋月の持ち前の鋭い「観察眼」と明蘭の圧倒的な「行動力」で、どんな難事件(?)もあっという間にスッキリ解決!
下級官吏の家庭や市場の美味しい空気感たっぷりに贈る、ほのぼの日常×本格プチ推理×ドタバタアクション時代劇!
今日も元気に、あっちこっちへ突撃じゃん!
本文は平易な表現で、すべての漢字にルビがあります。
小学校低学年向けにアレンジしました。
文字数 30,716
最終更新日 2026.10.02
登録日 2026.08.19
天華からお知らせなんよ。
んー……みなの者、いつもうちのお話を聞いてくれてありがとな。
今日はな、ちぃと雰囲気の違う、凄まじい物語のお知らせを持ってきたんじゃ!
作品のタイトルは『シン・ゼロサムセイギ』!
ここはな、農業も商業も一切なくて、毎日引く「籤(くじ)」だけで食べ物も服もすべてが決まる、美しくも恐ろしい箱庭の世界なんじゃ。
主人公の白景(はくけい)は、白磁の半仮面をかぶって一切の感情を殺し、出た結果を「公平」に記録する官吏なんじゃが……全土から届く雅な密告文(アンハッピーポエム)のせいで、大切な友の朱華(しゅか)が罠に嵌められていくんよ。
(蘭花と薄花が「姫様! このお話、白磁の半仮面の裏に隠された激情と裏書きの反逆が、息をのむほど凄まじいのでございます!」って耳元で教えてくれたんよ)
――12話まで読んだら、絶対に胸が熱くなるはずじゃ!
……あ、牧玄。白景の被っておる白磁の半仮面を見ても「美味そうな皿じゃな」とか言うて割ろうとするでないぞ?
あれは白景の魂を隠す大事な半仮面なんじゃからな!
いつもとは一味違う、重厚でダークな世界観の物語じゃが、ぜひ一度覗いてみてほしいんよ。
それじゃあ、こちらの世界もよろしく頼むな!
文字数 3,380
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.10.01
無能と侮られた令嬢の正体は、国家を裏で操る「冷徹な調停官」だった——!
「まあ……お恥ずかしい限りですわ」
そう言って困り顔で微笑む宰相令嬢・鳳麗華。
社交界の誰もが彼女を「おっとりした害のないお嬢様」と侮っていた。
だが、彼女の本当の姿は、裏社会から国家の陰謀まであらゆるトラブルを闇で処理する冷徹な「裏の調停官」。
帝宮の「天香閣」で巻き起こる様々な事件や曲者たちを、完璧なドジの演技と圧倒的な手腕で、自らの思い通りの結末へと誘導していく!
「使えない娘」と見下したその瞬間、あなたもすでに彼女の「罠」の中——。
華やかな社交界の裏で繰り広げられる、痛快な裏調停ドラマ!
★毎回異なる事件とゲストが登場する、一話をサクッと読めるオムニバス短編集です。
★不定期更新ですので、ぜひブクマしてのんびりとお付き合いください!
文字数 49,331
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.08.01
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