誤解 小説一覧
1
「きみのことを愛しているとでも思っているのか? バカバカしい。一度たりとも愛したことなどない。それどころか、興味さえ抱けない。この際だからハッキリさせておこう。おれは、いままできみのことを愛したことなどない。そして、これからも愛することはないだろう。だから、事故や病気を装い、おれの気を惹こうとしてもムダなことだ」
長い眠りから目覚めた私に、彼は堂々とそう宣言した。
「あの、あなたはいったいだれでしょうか?」
ガマンできなかった。そう尋ねずにはいられなかった。一語一語嚙みしめるようにして言葉を紡ぎだす。
わたしを愛するつもりはない、と宣言した彼は、いったいだれなのだろう?
どうして自殺未遂なんてしたのかしら? 見知らぬ彼の気を惹こうとしたのかしら?
わたしはいったい、だれなのかしら?
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
文字数 3,808
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.03.07
2
異世界に転移した俺は、いつの間にか宰相になっていた。
……が、働く気はゼロ。
だって、俺の最優先事項は 安眠 だからだ。
そんな俺の膝にいつも乗ってくるのが、一匹の黒猫・たま。
ただの癒し猫だと思っていたら、実は“影と静寂を操る最強の勇者ターメイン”という本来の姿を持つ、とんでもない存在だった。
俺が寝ている間に魔物は倒され、陰謀は潰され、改革案は勝手に通り、部下たちは「宰相様は深謀遠慮の天才だ!」と誤解し、国はどんどん良くなっていく。
しかも俺は リモートワーク を導入し、「出勤しない宰相」としてますます誤解を深めていく。
本人はただ引きこもって寝たいだけ。
だが黒猫勇者と部下たちの暴走により、怠惰な宰相の“安眠のための改革”が、なぜか世界を救ってしまう。
誤解と勘違いが連鎖する、黒猫×怠惰×リモートワークの異世界改革コメディ、開幕。
文字数 25,439
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.02.27
3
豊かな穀倉地帯を持ち、多岐に渡る技術者達を支援、育てるブラーナ伯爵家。
そんな伯爵家はとある危機に晒されていた。
二年前、一人娘のシルティを残して他領へ出かけて行った父の伯爵が行方不明になった。
それを狙ったように除籍されている父の弟であるシルティの叔父が家に居座ったのだ。
問題はその娘にもあった。
従姉妹に当たるミスティールは、姪を不憫に思った伯爵が後見人となって伯爵家に身を寄せていた。
これを良いことに外では伯爵令嬢を装い、シルティの姉を名乗るミスティール。
彼女の口車に乗せられる令息達も現れ、そんな一人とシルティは結婚することになる。
家から出されてしまえばそのまま家を乗っ取られる。
様々な伝手や知識を使い、実力でシルティはこれを打開していく。
契約結婚は利用してこそ意味がある!?
家は無事取り戻せるのか。
行方不明の父はどこに?
最悪な出会いをした結婚相手との仲は?
思い切りも良いシルティに周りは否応なく振り回されていく!
気楽に読んで欲しい作品です◎
お暇潰しに
曜日確認にお使いください。
文字数 11,089
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.02.27
4
「おれがおまえの姉ディアーヌといい仲だということは知っているよな?ディアーヌの離縁の決着がついた。だからやっと、彼女を妻に迎えられる。というわけで、おまえはもう用済みだ。そうだな。どうせだから、異母弟のところに行くといい。もともと、あいつはディアーヌと結婚するはずだったんだ。妹のおまえでもかまわないだろう」
この日、リン・オリヴィエは夫であるバロワン王国の第一王子マリユス・ノディエに告げられた。
選択肢のないリンは、「ひきこもり王子」と名高いクロード・ノディエのいる辺境の地へ向かう。
そこで彼女が会ったのは、噂の「ひきこもり王子」とはまったく違う気性が荒く傲慢な将軍だった。
クロードは、幼少の頃から自分や弟を守る為に「ひきこもり王子」を演じていたのである。その彼は、以前リンの姉ディアーヌに手痛い目にあったことがあった。その為、人間不信、とくに女性を敵視している。彼は、ディアーヌの妹であるリンを憎み、侍女扱いする。
しかし、あることがきっかけで二人の距離が急激に狭まる。が、それも束の間、王都が隣国のスパイの工作により、壊滅状態になっているいう報が入る。しかも、そのスパイの正体は、リンの知る人だった。
※全三十九話。ハッピーエンドっぽく完結します。ゆるゆる設定です。ご容赦ください。
文字数 59,674
最終更新日 2026.02.28
登録日 2026.01.31
5
6
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。
文字数 11,045
最終更新日 2026.02.28
登録日 2026.02.28
7
リリアーヌは男爵の私生児として生まれ、男爵家では使用人のように扱われ、虐げられて育った。
ある日、皇太子アルフレートの側室として異母妹が嫁ぐことになった。しかし、異母妹は皇太子が正妃を溺愛し、側室は世継ぎの皇子を産むためだけに迎えられ、出産後は離縁されることを知り、断固拒否した。
結果、身代わりとしてリリアーヌが嫁ぐことになる。
正妃ヴェロニカを溺愛するアルフレートは、初めからリリアーヌに冷たく当たった。初夜では「お前を愛することはない」と言い放ち、期限付きの契約書を突き付ける。その内容は、世継ぎの皇子を産んだら子供は正妃の子として育て、リリアーヌとは離縁するというものだった。
さらにリリアーヌは王宮ではなく離宮へ追いやられ、侍女や使用人たちからも嫌がらせを受ける。
しかし、男爵家で虐げられて育ったリリアーヌにとって、離宮での生活はむしろ天国だった。冷遇にも気にすることなく、自分の好きなことを楽しむ。その純粋さと優しさが周囲を惹きつけ、やがて皇太子の心にも変化が――
以下、ネタバレになりますのでご注意ください。
※主人公が虐げられるのは序盤だけですので、安心してお楽しみください。
文字数 271,830
最終更新日 2026.02.27
登録日 2025.07.31
8
9
10
ある日恋人が他の女とホテル街を歩いている所を目撃してしまったシマ。
浮気か?
上等だ、お前なんてこっちから捨ててやる!!
誤解から始まるすれ違い。
痴話喧嘩のお話。
ハッピーエンドです。
文字数 20,469
最終更新日 2026.02.14
登録日 2026.02.14
11
王国を揺るがす地震が続く中、王子の隣に立っていたのは、婚約者ではなかった。
人々から「悪女」と呼ばれた、ひとりの少女。
彼女は笑い、奪い、好き勝手に振る舞っているように見えた。
婚約者である令嬢は、ただ黙って、その光景を見つめるしかなかった。
理由も知らされないまま、少しずつ立場を奪われ、周囲の視線と噂に耐えながら。
やがて地震は収まり、王国には安堵が訪れる。
――その直後、一通の手紙が届く。
それは、世界の見え方を、静かに反転させる手紙だった。
悪女と呼ばれた少女が、誰にも知られぬまま選び取った「最後の選択」を描いた物語。
表紙の作成と、文章の校正にAIを利用しています。
文字数 10,283
最終更新日 2026.02.08
登録日 2026.02.06
12
経理部で働くアマラは結婚相手を探して行動を始める。いい出会いがないなと思う彼女に声をかけてきたのは、遊び人の噂もある騎士オーガスタで―――。
文字数 5,811
最終更新日 2026.01.18
登録日 2026.01.13
13
醜悪な外見ゆえに誰からも恐れられ、避けられてきたレオン。
ある日、彼は自分が前世で遊んでいたシミュレーションRPGの世界に転生しており、
しかも“破滅が確定している悪役令嬢の弟”として生きていることに気付く。
このままでは、姉が理不尽な運命に呑まれてしまう。
怪しまれ、言葉を信じてもらえなくとも、レオンはただ一人、未来を変えるために立ち上がる――。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも投稿しています。
文字数 9,143
最終更新日 2026.01.06
登録日 2026.01.04
14
リリー――本名リリアーヌは、夫であるカイル侯爵から公然と冷遇されていた。
その関係はすでに修復不能なほどに歪み、夫婦としての実態は完全に失われている。
カイルは、彼女の類まれな美貌と、完璧すぎる立ち居振る舞いを「傲慢さの表れ」と決めつけ、意図的に距離を取った。リリーが何を語ろうとも、その声が届くことはない。
――けれど、リリーの心が向いているのは、夫ではなかった。
幼馴染であり、次期公爵であるクリス。
二人は人目を忍び、密やかな逢瀬を重ねてきた。その愛情に、疑いの余地はなかった。少なくとも、リリーはそう信じていた。
長年にわたり、リリーはカイル侯爵家が抱える深刻な財政難を、誰にも気づかれぬよう支え続けていた。
実家の財力を水面下で用い、侯爵家の体裁と存続を守る――それはすべて、未来のクリスを守るためだった。
もし自分が、破綻した結婚を理由に離縁や醜聞を残せば。
クリスが公爵位を継ぐその時、彼の足を引く「過去」になってしまう。
だからリリーは、耐えた。
未亡人という立場に甘んじる未来すら覚悟しながら、沈黙を選んだ。
しかし、その献身は――最も愛する相手に、歪んだ形で届いてしまう。
クリスは、彼女の行動を別の意味で受け取っていた。
リリーが社交の場でカイルと並び、毅然とした態度を崩さぬ姿を見て、彼は思ってしまったのだ。
――それは、形式的な夫婦関係を「完璧に保つ」ための努力。
――愛する夫を守るための、健気な妻の姿なのだと。
真実を知らぬまま、クリスの胸に芽生えたのは、理解ではなく――諦めだった。
文字数 44,321
最終更新日 2025.12.30
登録日 2025.12.12
15
誰もいない一人寝の寝台に横になりながら、サフィリアは、ほうと深く息を吐いた。一人切りになってようやく誰の目も気にせず溜め息がつける。
誰もいない宵闇の世界だけが、サフィリアにありのままの姿でいることを許してくれる。
サフィリアの夫、ルクスは出来た人だ。だから決して口には出さないが、心の中ではサフィリアよりも余程深い溜め息を吐いている筈だ。
夫はサフィリアに愛情を抱いている訳ではない。
彼は、仕方なくサフィリアを娶ったのだから。
*こちらの作品は「或る伯爵家が一人思い悩んだ末の事の顛末」の短編版です。
もう一つの伯爵夫人の物語としてお楽しみ下さい。
❇他サイトで別名義にて「或る伯爵夫人の話」として公開しております。
完結済です。サクッとお読み頂けます。
文字数 24,248
最終更新日 2025.12.11
登録日 2025.12.11
16
たった半年で、社交デビューしたばかりの清廉なタレ目の令嬢イサベルは、社交界で噂の絶えない魔性の女になっていた。なんやかやあって未亡人になった彼女を娶ることになったカリストは、噂を聞かされて嫉妬をしていたが…?
男遊びの激しい悪女と誤解されてるヒロインが実は清楚で、嫉妬メラメラのヒーローと最終的にいちゃらぶする話です。
※このお話は別サイトにも掲載しています。
文字数 25,187
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.11.28
17
同級生の志藤陸也(しどう・りくや)に密かに思いを寄せている護法八重(ごほう・やえ)は、あるとき彼が友人たちと「好みのタイプ」について話しているところを立ち聞きしてしまう。陸也から好かれていると思っていた八重だったが、彼の好みのタイプは「大人しく思慮深い清楚女子」だと言う。「騒がしく短慮なオタク女子」である八重はショックを受けるが、陸也の好みのタイプになれたならば、彼から恋愛的な意味で好いてもらえるのではないかと考える。八重は頑張って「清楚女子」を目指し始めるのだが……?
※他投稿サイトにも掲載。
文字数 12,333
最終更新日 2025.11.22
登録日 2025.11.22
18
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。
けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。
誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。
文字数 21,175
最終更新日 2025.10.27
登録日 2025.10.23
19
記憶の中の彼は、常にマイペースだった。腹が立つほどに。
記憶の中の彼女は、いつも怒っている。だけど、今日ほど怒っている彼女を見たことはなかった。
幼馴染の二人が互いの気持ちは確認しないまま婚姻した、初めての夜のお話。
※R-18ではありません。
文字数 12,809
最終更新日 2025.10.26
登録日 2025.10.19
20
王国随一の名門に生まれたリディア王妃と、若き国王アレクシス。
二人は幼なじみで、三年前の政略結婚から穏やかな日々を過ごしてきた。
だが王の帰還は途絶え、宮廷に「王が隣国の姫と夜を共にした」との噂が流れる。
信じたいのに、確信に変わる光景を見てしまった夜。
王妃の孤独が始まり、沈黙の愛がゆっくりと崩れていく――。
誤解と嫉妬の果てに、愛を取り戻せるのか。
王宮を舞台に描く、切なく美しい愛の再生物語。
文字数 28,950
最終更新日 2025.10.23
登録日 2025.10.17
21
22
23
莫大な借金を抱えた実家を救うため、リリアーナは「氷の公爵」フレデリックと政略結婚する。彼女に付きまとうのは、父の看病の失敗から生まれた「毒婦」という汚名。公爵家でも使用人たちに避けられ、唯一の居場所である庭園からも公爵の冷たい言葉で遠ざけられてしまう。
しかし、その夜、彼女の元に届けられたのは、温かなスープ。言葉は冷たいが、行動には優しさが隠されていた。荒れた庭園を共に再建する中で、二人の間には言葉だけでは表せない絆が生まれていく。
果たして、リリアーナは汚名を晴らし、不器用な公爵の本当の想いに気づくことができるのか? すれ違う二人の愛の行方を描く、心温まる物語。
文字数 12,989
最終更新日 2025.08.06
登録日 2025.08.05
24
はっ、これも青春BL該当作だ!高校生同士で全年齢。でも、エントリー作は別の新作にするよ!お楽しみに。重複投稿(エブリスタ)2016年作
文字数 6,144
最終更新日 2025.07.26
登録日 2025.07.26
25
ある休日の夕方、大学の同級生だった長年の友達、|御影侑《みかげ たすく》に話があると呼び出された。
「小野川、好きです、恋人になって下さい」
告白された。
「恋人?」
今までの侑との思い出が走馬灯のように蘇った。
どれも楽しい思い出だ。まあ、飲みに居酒屋行ってるのばかり。
「いいよ、俺もお前の事好きだったみたい」と軽く返した。
男友達の中では一番親しくしていた。言われて気付いたが、これは恋愛感情だったようだ。
「ええっ⁈本当に⁈」
「おう!付き合おう」
俺は軽く応えた、
「そんな!しまった…言うんじゃなかった」
さっきまで赤かった顔は急激に青ざめ、アワアワとパニックを起こしている。
「はあ?」
「嘘です。御免なさい!」
と侑は叫び、頭を下げられる。
「え、何で?」
侑はくるりと後ろを向いて走り去った。
今のは何だったの?
呆然と見送った。
コンビニでも寄るかと帰り道を歩きながら友人の嘘の告白?を思い返していた。
「俺、言い損じゃね?」
文字数 5,933
最終更新日 2025.07.19
登録日 2025.07.19
26
氷の貴公子と称えられるユリウスには、人に言えない秘めた想いがある――それは幼馴染であり、忠実な近衛騎士ゼノンへの片想い。そしてその誇り高さゆえに、自分からその気持ちを打ち明けることもできない。
そんなある日、落馬をきっかけに前世の記憶を思い出したユリウスは、ゼノンへの気持ちに改めて戸惑い、自分が男に恋していた事実に動揺する。プライドから思いを隠し、ゼノンに嫌われていると思い込むユリウスは、あえて冷たい態度を取ってしまう。一方ゼノンも、急に避けられる理由がわからず戸惑いを募らせていく。
近づきたいのに近づけない。
すれ違いと誤解ばかりが積み重なり、視線だけが行き場を失っていく。
秘めた感情と誇りに縛られたまま、ユリウスはこのもどかしい距離にどんな答えを見つけるのか――。
プロローグ+全8話+エピローグ
文字数 29,334
最終更新日 2025.06.27
登録日 2025.06.23
27
誰もいない一人寝の寝台に横になりながら、サフィリアは、ほうと深く息を吐いた。一人切りになってようやく誰の目も気にせず溜め息がつける。
誰もいない宵闇の世界だけが、サフィリアにありのままの姿でいることを許してくれる。
サフィリアの夫、ルクスは出来た人だ。だから決して口には出さないが、心の中ではサフィリアよりも余程深い溜め息を吐いている筈だ。
夫はサフィリアに愛情を抱いている訳ではない。
彼は、仕方なくサフィリアを娶ったのだから。
❇こちらの作品は、他サイトへ別名義にて公開しております。
❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。お目汚し申し訳ございません。
「間を置いて二度美味しい」と何卒ご笑覧下さいませ。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りしております。皆様別人でございます。
❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」
文字数 101,102
最終更新日 2025.06.26
登録日 2025.06.05
28
領主様の城でその一族に仕えていた魔法使いの僕は、彼らの身代わりに、ひどく残虐だと噂されている公爵に仕えるように命じられてしまう。
男爵家の生まれで、兄弟たちの中でも力も魔力も弱くて、給料を全部一族に渡すことを条件に領主様の城に売られてからというもの、魔物と戦ったり警備をしたりと、領主様に仕える部隊の一員として頑張ってきたつもりだったのに。
怯えていたら、「お前が断るなら、部隊の平民どもを全員奴隷として公爵に売り渡す」と脅されて、僕の上司だった隊長には、「こんな時までわがままを言うのか!」と、怒鳴られた。
「役立たずで足手まといのお前の面倒を見てやっただろう! 回復魔法は下手、魔物退治も鈍い、素材の回収でもドジを踏んでばかり! お前一人のために、俺たちがどれだけ迷惑してきたと思っている!!」
そんな風に怒鳴られて、何もかも嫌になる僕は、「僕が行きます」と返事をした。
だけど、これから仕えるはずの公爵様には、まるで期待なんてしていないような顔をされてしまう。
「貴様のことは引き取ったが、貴様に期待しているわけではない。途中で壊れて使えなくなれば焼いて捨てる……」
そう冷たく言われてショックだったけど、期待なんてされようがされまいが、僕のやることは決まっている。
公爵様と約束したことを果たす。それが終わったら自由になってやる!!
「今回、僕がお仕えするのは、公爵様がご所望の素材を集めるためですよね? でしたら、その素材が集まれば僕は用済みなはずです。もしも、僕がそれを全て集めることができたら、僕を解任してくださいますか?」
「分かった」
「約束ですよ……」
約束だ。解放されたら何をしようか……そんなことを考えながら毎日を過ごしてやる!
そう決意して、公爵様の領地に向かった僕。
だけど最近、公爵様の様子がおかしいし、僕を売り渡した領主様は帰ってこいとうるさい。
一体、どうなってるんだ! 約束を果たしたら……僕は自由になるんだからな!!
文字数 176,681
最終更新日 2025.06.12
登録日 2025.05.04
29
旧題:ゼラニウムの花束をあなたに
リリネリア・ブライシフィックは八歳のあの日に死んだ。死んだこととされたのだ。リリネリアであった彼女はあの絶望を忘れはしない。
じわじわと壊れていったリリネリアはある日、自身の元婚約者だった王太子レジナルド・リームヴと再会した。
レジナルドは少し前に隣国の王女を娶ったと聞く。だけどもうリリネリアには何も関係の無い話だ。何もかもがどうでもいい。リリネリアは何も期待していない。誰にも、何にも。
二人は知らない。
国王夫妻と公爵夫妻が、良かれと思ってしたことがリリネリアを追い詰めたことに。レジナルドを絶望させたことを、彼らは知らない。
彼らが偶然再会したのは運命のいたずらなのか、ただ単純に偶然なのか。だけどリリネリアは何一つ望んでいなかったし、レジナルドは何一つ知らなかった。ただそれだけなのである。
※タイトル変更しました
文字数 138,733
最終更新日 2025.05.23
登録日 2020.11.05
30
31
32
人のものを奪うのが大好きな幼馴染と同じクラスになったセーラ。
そんな幼馴染が自分の婚約者であるジェレミーに目をつけたのは、不幸中の幸いであった。
苦手な婚約者であるジェレミーと彼女をくっ付けてやろうと、セーラは計画する…
文字数 6,685
最終更新日 2025.02.19
登録日 2025.02.19
33
子供嫌いで出産恐怖症の私が無理やり結婚させられ出産することになってしまった
文字数 5,865
最終更新日 2025.02.02
登録日 2025.02.02
34
巨大迷宮を抱く都市にある冒険者ギルドのひとつで専属浚い屋をしている元孤児のカイ。そんなギルドに新米職員が数人入ってきた。そのうちのひとり、ソガリが同僚から仕事を押しつけられていることを知ったカイは、近ごろ不在がちのギルドマスターに代わって釘を刺す。その後のとあるきっかけから、妙にソガリに懐かれてしまったカイ。ソガリを鬱陶しく思うカイだったが、次第にその距離は縮まって行く。だがあるとき、ソガリとギルドマスターのただならぬ噂を聞いてしまい……。
――これは、恋愛ごとを馬鹿にしていたクソガキが、恋に嫉妬にかき乱されるお話。
※(主人公には)B/S/S、N/T/R、浮/気、ガチ三/角/関/係の要素はありません。
※他投稿サイトにも掲載。
文字数 46,719
最終更新日 2025.01.16
登録日 2024.12.28
35
数ヶ月前に社内恋愛をしていた彼氏・渋谷と別れたヒナ。
フリーになった今、ヒナは営業成績の良い品川さんのことが気になっている。
大型のリゾートホテルで開かれた社内パーティ。ヒナはパーティの運営側として働きクタクタに。宿泊している部屋に先に帰って《休んでいた》ヒナは、そこにやってきた二人の男――渋谷と品川に驚くことになる。
なんとここは彼らの宿泊部屋だったのだ!
とんでもない姿で室内にいたのを見られてしまったうえに、品川からとんでもない提案をされてしまったヒナは大ピンチ⁉︎
三角関係というか三人で仲良くなっちゃうトライアングルラヴ❤︎
※ムーンライトノベルズで先行公開中。ピクシブでも順次公開。
文字数 22,625
最終更新日 2024.10.17
登録日 2024.10.11
36
「わんちゃんは家族……最優先……家族……」
学生のとき愛犬家の同級生に怒鳴られたことがある。
その言葉は、今でも私の中に根付いてる。
主人公の未知には、愛犬家の彼氏がいる。
彼氏の鉄くんと愛犬の銀くんの邪魔にならないように振る舞っていた。
そんなある日、鉄くんの不満が爆発して――。
※他の小説投稿サイトにも掲載しています。
※彼氏視点のフリー台本はこちら→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23001942
文字数 6,145
最終更新日 2024.10.06
登録日 2024.10.06
37
38
悲恋になるのかなぁ…ほぼお相手の男が出番がないですが、疑心暗鬼の末の誤解もあるとはいえ裏切られて傷ついて結果切り捨てて勝ちを拾いに行くお話です。
ご都合主義の多分これから未来は明るいはずのハッピーエンド?ビターエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
誤解ありきのアレコレだからあんまり読後感は良くないかも…でもよかったらご覧ください!
文字数 4,506
最終更新日 2024.06.24
登録日 2024.06.24
39
大学時代、村橋流生がずっとアルバイトで勤めていた全国的にも有名な、夫婦で経営していた蕎麦屋が、2人とも高齢ということで店じまいをすることになった。大学を卒業し、一般企業に勤務し始め、2年ほど経ったある日、村橋を訪ねて、勤務先に突然若い男性、富岡伽威がやってきた。蕎麦屋を復活させたいので、ぜひ力になって欲しいと言う依頼だった。村橋は、当時、一緒にバイトをしていた同僚にも声を掛け、土日祝だけ手伝いに行くことにしたが、富岡の人柄にどんどん惹かれて行く。しかし、富岡には、ずっと忘れられない想い人がいた。村橋に対して、全く興味を持ってもらえない日々が続き、一緒に仕事をして行くことがどんどん辛くなっていく。村橋の想いは、いつか、富岡に届く日が来るのか、それとも、アルバイトを辞めて、離れることを選ぶのか…。そんな中、2人に訪れる、容赦のない誤解やすれ違い。別れという、サイレント期間の試練が襲いかかる2人の恋は、いつか実を結ぶ時が来るのか…。
文字数 34,666
最終更新日 2024.06.13
登録日 2024.06.13
40
2011年3月、東北太平洋沖地震の津波による原発事故以降、
放射能恐怖症[ラジオフォビア]気味になった一人の母親の物語。
「私だったら絶対こうは考えない」という主人公になり切り、一人称で書いてみました。
文字数 22,951
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05